2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』で、「鬼柴田」の異名を持つ織田家の重臣・柴田勝家を演じている山口馬木也(やまぐち まきや)さん。第1回の放送直後には、その扮装の再現度がSNSで話題になりました。
山口さんの名前が一気に広まったのは、2024年の映画『侍タイムスリッパー』です。たった1館の上映から始まった自主制作映画が全国344館まで広がり、山口さんは50代にして数々の主演男優賞を手にしました。
「山口馬木也って結婚してるの?」「どんな経歴の人?」と気になった方のために、この記事では本人が語ったことをもとに、家族の話とここまでの道のりをまとめました。
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プロフィール
- 名前:山口馬木也(やまぐち まきや)
- 本名:槙矢秀紀(まきや ひでのり)
- 生年月日:1973年2月14日
- 出身地:岡山県総社市
- 身長:180cm
- 血液型:A型
- 所属事務所:SHIN ENTERTAINMENT
- 出身大学:京都精華大学 芸術学部 洋画学科
結婚してる?公式発表は確認できない
まず結婚についてですが、ここは正直にお伝えする必要があります。
山口馬木也さんは既婚とされていますが、本人や所属事務所による結婚の発表は確認できませんでした。結婚した時期も、お相手についても公表されていません。
「既婚である」という情報の出どころは、週刊誌の報道やWikipediaの記載にとどまります。
ネット上には結婚相手の人物像を具体的に書いた記事も見られますが、本人が語った形跡はなく、根拠は確認できませんでした。
お相手は一般の方とみられ、山口さん自身も配偶者について公の場で語ってはいません。
子供について本人が語ったこと
一方、お子さんについては、山口さん自身がインタビューで楽しそうに語っています。
小学館の「小説丸」の連載『源流の人』(2025年1月6日公開)で、山口さんはこんなエピソードを明かしました。『侍タイムスリッパー』を子どもたちに見せたところ、返ってきた反応が「模擬刀を買ってくれ」。その結果、家の中でチャンバラごっこが始まったといいます。父親が出演した侍映画を見た子どもの反応としては、これ以上ないほど素直な感想でしょう。
さらに意外なのが、山口さんの趣味です。料理とパン作りが好きで、子どものために深夜から仕込みをすることもあるのだとか。「塩パン、子どもが喜ぶんですよ。みんな寝静まっている午前3時に起きて、生地を発酵させていくんです」
なお、山口さんが語っているのは「子どもたち」という複数形までで、人数や年齢、性別は公表されていません。ネット上には人数や年齢を具体的に書いた記事もありますが、出典は確認できませんでした。
岡山の実家では、お母さんが泣いて喜んだ
家族の話でもうひとつ。『侍タイムスリッパー』の大ヒットを、岡山の実家のお母さんがとても喜んでくれたことも、山口さんは同じインタビューで話しています。
「この大ヒットを、めっちゃ喜んでくれています。泣きながら喜んでいます。映画館にも観にいってくれました。ただ、パンフレットを5冊買ったときに、すごく怪しまれたそうです」
映画館で息子の映画のパンフレットを5冊まとめ買いするお母さん。その姿を笑って話す山口さんに、この人の人柄が表れています。
絵本作家志望から俳優へ
山口さんのキャリアは、意外なところから始まっています。
岡山県立総社高校から京都精華大学の芸術学部洋画学科へ進み、専攻は油絵。もともとは絵本作家を志していました。俳優を目指して1994年に上京し、アルバイトをしながら道を探ります。事務所に所属できたのは25歳のときでした。
デビューは1998年、日中合作映画『戦場に咲く花』。この役はオーディションで勝ち取ったものですが、当時の山口さんには武器になるスキルが何もなく、舟木一夫さんの「高校三年生」を大声で歌ったといいます。
そして、その現場で突きつけられたものがありました。「ただカメラの前で喋れば良い仕事だと思っていたけど、違っていました。まったく何もできなかったんです。それからですかね、『俳優になりたい』と真剣に思うようになりました」(小説丸『源流の人』)
2000年には蜷川幸雄さん演出の『三人姉妹』で初舞台を踏み、少しずつ仕事が回り始めます。
時代劇に育てられた俳優
山口さんを語るうえで欠かせないのが、時代劇の存在です。
フジテレビ系『剣客商売』では、藤田まことさん演じる秋山小兵衛の息子・秋山大治郎を演じました。なお、この役の初代は渡部篤郎さんで、山口さんは第4シリーズ(2003年)から引き継いだ二代目にあたります。
この現場が、山口さんの俳優人生を決定づけました。「僕は役者の仕事を始めた時に、頼れるものが何もなくて。芝居の善し悪しは何を基準にしたらいいのかわからなかった。でも、時代劇だけは教えてもらえることができたんです」(シネマトゥデイ・2025年2月3日)
文藝春秋PLUSへの寄稿では、感謝をこう綴っています。「25年俳優をやらせて貰っていますが、常にこの言葉と、そのきっかけを与えてくれた時代劇に、藤田まことさんに、そして所作や殺陣を惜しみなく教え、伝えて下さった京都の方々に感謝しています」
この時代劇での積み重ねが、20年後に大きく実を結ぶことになります。
『侍タイムスリッパー』1館から344館へ
2024年8月17日、映画『侍タイムスリッパー』は東京・池袋シネマ・ロサのたった1館で公開されました。安田淳一監督が私財を投じて撮った自主制作映画です。
山口さんが演じたのは、幕末の会津藩士・高坂新左衛門。落雷で現代の京都・時代劇撮影所にタイムスリップし、斬られ役として第二の人生を歩む役どころでした。時代劇で育った山口さんに、これ以上ふさわしい役はなかったといえます。
作品は口コミで広がり、9月には配給会社が加わって全国50館超へ。10月には140館を超え、2024年11月末には344館まで拡大しました。2025年3月には興行収入10億円を突破しています。
その広がり方に、山口さん本人が一番驚いていました。「2年か3年くらいかけて、ゆっくりと広がっていくのではと思っていたが、100、200、300館と広がっていくスピードに驚いた」(中日スポーツ・2025年1月29日)
そして2025年7月18日には、日本テレビ系『金曜ロードショー』で地上波初放送も実現しています。
50代で掴んだ主演男優賞
『侍タイムスリッパー』は、映画賞のシーズンで快進撃を見せます。
賞 / 山口馬木也さんの受賞
第67回ブルーリボン賞 / 主演男優賞を受賞
第37回日刊スポーツ映画大賞 / 主演男優賞を受賞
第48回日本アカデミー賞 / 優秀主演男優賞を受賞(最優秀の候補5名に選出)
第49回報知映画賞 / 主演男優賞にノミネート
ブルーリボン賞の受賞を知ったときの反応が、なんとも人間らしいものでした。「最初の『えっー!? うそー!?』で声がかれた」「その日の12時までは無条件で喜ぼうと、仕事のことなど考えず酒を飲んで喜んだ」(中日スポーツ)
日本アカデミー賞の授賞式では、こう語っています。「心臓が飛び出るかと思いました」「この映画はインディーズでたった1館から上映されました。本当に最初は小さな小さな光でした」「お客さまのおかげでこんなにキラキラした場所に立てております」
なお作品としての『侍タイムスリッパー』は、第48回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞。インディーズ映画として史上初の快挙でした。
『豊臣兄弟!』柴田勝家役
そして2026年、山口さんは大河ドラマ『豊臣兄弟!』で柴田勝家を演じています。大河への出演はこれが5度目です。
作品 / 放送年 / 役
北条時宗 / 2001年 / 北条顕時
八重の桜 / 2013年 / 榎本武揚
麒麟がくる / 2020年 / 朝比奈親徳
鎌倉殿の13人 / 2022年 / 山内首藤経俊
豊臣兄弟! / 2026年 / 柴田勝家
柴田勝家は織田家の重臣で、通称・権六。勇猛果敢な戦上手で「鬼柴田」と呼ばれた武将です。足軽時代の小一郎(秀長)と藤吉郎(秀吉)にとっては怖くて苦手な存在で、二人が出世するとあからさまに毛嫌いする——つまり、豊臣兄弟の前に立ちはだかる壁として描かれます。
役について、山口さんはこう語っています。「ずっと前から、自分の風体や声質が勝家としてイケるんじゃないかなって思っていたんです(笑)」(ステラnet・2026年1月25日)。役作りについては「僕はいまだに役作りっていうものがわかっていないので、そこは床山さんと衣装さんに作り込んでいただいています」と謙遜しつつ、「勝家はブレない人という印象なので、奇を衒ったり、別の角度からということは考えていないのですが、ただ、人間は表があれば、当然裏もあるわけで、そこは探っていきたい」と語っています。
地元・岡山の山陽新聞の取材には「兄弟の壁として、威厳を見せたい」「迫力のある人物像が定着しているが、自分の部下から慕われた人間味のある部分も表現したい」とも。
物語はすでに本能寺の変を越え、勝家の見せ場はこれからです。
「豊臣兄弟!」キャスト一覧|三成役・官兵衛役は誰?俳優と役名を総まとめ
まとめ
山口馬木也さんの結婚については、本人・事務所からの公式発表は確認できず、時期もお相手も公表されていません。一方でお子さんについては、模擬刀をねだられた話や午前3時の塩パン作りなど、本人が楽しそうに語っています。
絵本作家を志した青年が、何のスキルもないまま俳優を目指し、時代劇に育てられ、25年目に自主制作映画で主演を掴む。1館から344館へ広がった『侍タイムスリッパー』は、山口さんにとっても「小さな光」から始まった物語でした。
その山口さんが今、大河ドラマで豊臣兄弟の前に立ちはだかっています。柴田勝家の見せ場はこれから。日曜の夜が楽しみですね。
『豊臣兄弟!』は、NHK総合で毎週日曜20時から放送中です。











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